2千年 : 46億年 = 14秒

約46億年前に地球が誕生し、約40億年前に生命が誕生した。そして、長い長い進化の年月を経て、約700万年前に人類が誕生した。これらの生物史は現代人の常識である。

ところが、宗教的制約や貧困などにより、それらの常識を知らされる機会がない、すなわ ち教育を受けていない人々がたくさんいることをパキスタンの少女マララさんは世界に訴えた。今なお、世界各地が、そして自らがイスラム過激派によるテロに 脅かされている。敬虔なイスラム教徒であるマララさんは、イスラムの現状をこう語った。「もしわたしがあなたの頭に銃をつきつけて、『イスラム教こそ本物の宗教だ』といったら、誰が信じるでしょう」

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宗教とは本来、人々を幸福にするためのものではないのか。もし、教育の権利や生活の自由を束縛しているものであれば、それは宗教ではない。神が7日間で天地創造をしたという作り話(神話)を信じるか信じないかは自由だ。また、必ずしも知識が幸福を生むとは言い切れない。だが、無知が不幸につながることはたくさんある。

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仮に地球史46億年を一年に置き換えると、ホモ・サピエンス以後の人類史20万年は約二十二分、宗教2000年の歴史は僅か十四秒足らずとなる。365日で数えると、ホモ・サピエンスは12月31日大晦日の午後11時38分に出現し、同日の午後11時59分46秒に宗教が生まれたことになるのだ。そう考えれば人類がいかに小さな存在で、宗教がどれほどあさはかなものかが見えてくる。

そして、生命史40億年を知ったとき、我々の命は限りない奇跡の連続で生まれたことがわかる。だからこそ、命は大切にしなければならない。

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決して多くの知識を得ているとはいえない私たちの施設利用者。彼らが幸せになるために、私たちは何をどこまで教えればよいかを常に考えていかねばならない。                (Sakai)

クリスマス会 楽しかった?

12月23日(火)、ムーンワーカーズ作業所でクリスマス会が開催されました。朝からクリスマスツリーの飾りを追加したり、部屋の飾り付けをした後、いよいよ待ちに待ったケーキ作りになりました。みんな思い思いクリームを塗りフルーツをトッピングして個性あふれる作品に仕上げました。

3日と20日、リサイクル広場の当番で事前に作れなかった人たちは、フェルトで写真のケースを作ったり、クリスマスリースなどの製作をしました。

定よりもケーキ作りが早く終わったので、みんなでクリスマスに関連したDVDを見ました。その間に、毎年恒例となった(?)坂井さんのサンタクロースも登場しました。

とても似合っていて良かったです。

健康で過ごせる毎日に感謝してみんなで頑張って作ったケーキを食べました。クリスマスには欠かせないチキンやポンデケージョやブラジルのパンなども出たので、おいしく頂きました。とても楽しいクリスマスでした。

また来年もみんなで出来るとうれしいです。心からみんなにありがとうを言いたい1日でした。

 ( 文:ミッチーさん  編集:H )

ノーベル賞に感動!

「青色LED」でノーベル物理学賞に輝いた三人の日本人。なかでもノーベル賞メダルを「ただの金属」と発言した中村修二教授が面白い。氏は10年程前からノーベル賞にもっとも近い男とTVなどで噂されていた。発明の対価をめぐり元勤務先の日亜化学を提訴した彼は、カリフォルニア大学での経験から、「米国では、優秀な人間はベンチャーを起こし、できの悪い人間ほど大手企業に行く」と日本の集団主義と高学歴優先体質を痛烈に批判した。気骨ある異端児、今もって健在。

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ノーベル委員会は三人の姿勢を、「受賞者たちは真実を求め、挑戦した。相当のリスクをとり、努力した。装置を手作りし、技術を学び、何千回も失敗を繰り返したが、絶望しなかった。最高水準にある実験室の芸術的な手腕だ」と絶賛し、「電気の恩恵を受けられない世界15億人以上の人々に光をもたらし、生活の質向上に寄与した」とその功績を評価した。今までの日本人受賞者で最高の評価といえる。

そして、世界中が絶賛したノーベル平和賞。パキスタンの17才少女マララさんは、私たちに無類のインパクトを与えてくれた。One child, one teacher, one book, and one pen can change the world.

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たった一人の挑戦と不屈の信念が、私たちの世界を変えられることを、今年のノーベル賞は証明した。来年は皆様にとっていい年でありますように!!

(Sakai)

草木染め体験 して来ました

11月27日(木)、モリコロパークで開催された 草木染め体験教室に行ってきました。12時45分頃、車四台で出発しました。到着して建物の中に入り、指定の部屋に行き待つていると係りの人が来ていよいよ染物体験の始まりです。 いろいろ説明があり、その後作業に取り掛かりました。 まず布にビー玉を中に入れ輪ゴムできつく縛ったり、箸を使い染めたくないところに液が入らないようにしてブロックしたりしました。それが出来たら今度は どんぐり を煮出した濃いこげ茶色の液体にゆっくりと漬けてゆき、ゆっくりと優しくかき混ぜて液を馴染ませておいてから、みんなで外に出て、どんぐり拾いなどをしました。

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モリコロパークの施設の中を散策していると、小さな水のオアシスの上に可愛いスノーマンがのぞいていて何とも ほっこり する光景がありました。部屋に戻ってから女性陣が干しておいた布を取りに行ってくれてとても助かりました。自分の布を受け取って、輪ゴムをほどいたりして乾かしたものを係りの人が順番に渡してくれました。 そんなこんなで無事に体験教室も終わり帰りにおいしいジュースをいただいて帰路につきました。とても良い勉強になりました。またの機会を楽しみにしています。皆さんお疲れ様でした。

( 文:ミッチーさん  編集:H )