重いコンダラ

昭和の大横綱大鵬が亡くなり、お通夜の席で王貞治が別れの言葉を述べる様子が報道された。“巨人、大鵬、卵焼き”の真っ只中に小学生時代を過ごした私などは、号泣するよか術がない状況だ。

<タカアンドトシ的に>“おまえは星飛雄馬か”と頭をはたかれそうだが、そう言われるとさらに嬉しくなるお目出たい世代なのである。<綾小路きみまろ的に>“あ~、あれから40余年”星飛雄馬は変わらずとも世の中はすっかり変わってしまった。

ここからは憶測だが、ちゃぶ台をひっくり返して息子に暴力を振るう父の一徹は、とっくに逮捕されて刑務所暮らし。次に、親友と言いながらも*重いコンダラを牽かせ、竹刀で俺をシゴきまくっていた伴宙太も、暴行罪で逮捕された。そして、中学生のくせに平気で車を乗り回し、最近では車で建物を破壊しまくっている花形満は、道交法違反と器物破損罪で刑に服している・・・かも知れない。

image021

<星飛雄馬的に>“父ちゃん、俺は今モーレツに怒っているぜ。みんな捕まっちまったじゃないか”と本人も嘆いているに違いない。<わたし的には>“あの時代に戻りたいな~” そんな訳で次号では「巨人の星に学ぶ指導と体罰とのボーダー」を載せる予定です。    (Sakai)

*重いコンダラとは、図のような地均しローラーのことで、巨人の星の主題歌冒頭にある「思い込んだら・・・♪」の部分を「重いコンダラ・・・♪」と視聴者が勘違いしたことが由来。当時は整地とシゴキが同時にできる一石二鳥の道具であった。)